大切な衣類を保管するクローゼットには、クローゼットならではのニオイが発生することがあります。
ニオイの原因と、衣類を長く気持ちよく着るためのニオイ対策方法のポイントを解説。
頻繁な洗濯が難しい衣類においてもニオイの発生を防ぐ工夫やクローゼットに欠かせない防虫剤の選び方についても詳しくご紹介します。
Contents
クローゼットのニオイの原因は?
クローゼット特有の”こもったニオイ”の原因は何でしょうか。クローゼットの特徴や使い方に注目することで、その正体が見えてきます。
服についたニオイが原因
クローゼットは扉を閉め切っていることが多く、頻繁に開けていても中の衣類が換気を妨げてしまうため、中にニオイがこもりやすくなっています。
クローゼットにしまう衣類はあまり頻繁に洗うことができないものが多いことも、ニオイが発生しやすい理由のひとつです。スーツやコートなどを脱いですぐにクローゼットに入れてしまうと、衣類についた食べ物やタバコなどのニオイを持ち込んでしまうことに。
さまざまなニオイが混ざって、クローゼット独特のあのニオイになってしまいます。
ニオイのついていなかった衣類にもニオイが移ってしまうため、注意が必要です。
湿気やカビが原因
クローゼットを閉め切っていると、ニオイだけでなく湿気も閉じ込めてしまいます。
湿気のこもったクローゼットの中は菌やカビが発生しやすく、目に見えるようなカビが生えていなくても、菌やカビが原因でニオイがすることも。
そのまま時間が経つと、大切な衣類にカビが生えてしまうこともあるため、土のようなじめっとしたニオイがしたら要注意です。
窓の少ない部屋では部屋自体にも湿気やニオイがこもりやすく、クローゼットの湿気やニオイもなかなか抜けません。
クローゼットが部屋全体のニオイの原因となってしまう悪循環となることもあるため、部屋の換気と併せてクローゼットの湿気には注意しましょう。
防虫剤のニオイの染み付きが原因
クローゼットの衣類に虫がつかないように防虫剤を使用しますが、防虫剤の種類によってはニオイが強いものがあり、そのニオイが衣類に染み付いてしまうことがあります。
防虫剤はさまざまな種類の製品が販売されており、ニオイのないピレスロイド系の防虫剤やひな人形をしまうときによく使われるナフタレンなど、効果やニオイにそれぞれの特徴があるため、用途や使い方に合わせて適した製品を選ぶことが大切です。
ホコリが原因
家の中にたまってしまうホコリの大部分は、衣類や布団から出る細かい繊維が集まったもの。繊維に菌や人の角質が混ざり、湿気が加わることで嫌なニオイが発生します。
衣類にはホコリが付きやすく、気が付かないうちにクローゼットにホコリが溜まってしまうこともあるため、注意が必要です。
毎日できるクローゼットのニオイの予防対策
スーツやコートなどを着た後は、洗濯をせずにクローゼットにしまうことも少なくありません。
そんなときも、着た後の少しの工夫がニオイの発生を防ぎます。
次に着るときも気持ちよく着られるように、ニオイの原因から消臭のポイントを押さえていきましょう。
一度着た服はすぐにしまわない
身に着けた衣類には、タバコや食べ物などのニオイ、皮脂や汗などさまざまな汚れや菌が、気付かないうちについています。
そんな衣類をそのままクローゼットに入れてしまうと、ニオイや汚れをため込んでしまい、他の衣類にも移ってしまうかもしれません。
汚れが気にならなくても、一度身に着けた衣類はなるべく洗濯してからしまうようにしましょう。
頻繁に洗うことができないスーツやコートなどは、ホコリや汚れを払い、少し風に当てて湿気やニオイをとってからしまうことが大切。
衣服は余裕をもって収納する
クローゼットに入るからとめいっぱい衣類を詰め込んでしまうと、クローゼットの中の風通しが悪くなり、ニオイや湿気がこもりやすくなってしまいます。
衣類同士にスキマがないと、防虫剤の効果が全体に届き難くなることもあるため、衣類同士のスキマが少し空くような、余裕を持った収納を心掛けましょう。
クローゼットを開けて空気を入れ替え、湿気を逃がす
部屋の換気と併せて、クローゼットの扉も開けて湿気を逃がしましょう。毎回中の衣類を取り出さなくても、頻繁に行うことで湿気やニオイがこもってしまうことを防ぎます。
クローゼットにあった消臭剤や防虫剤を置く
衣類を気持ちよく着るために、クローゼットにあった消臭剤や防虫剤を選ぶことが大切です。
ニオイのある消臭剤や防虫剤はクローゼットの中でニオイがこもってしまい、思ったよりも強いニオイが衣類についてしまうことがあります。クローゼットから取り出した衣類をすぐに着ることが多い方には無臭タイプの製品がオススメです。
ピレスロイド系の防虫剤はニオイがありませんが、効果がなくなるのが早い製品が多く、長期間保管する衣類にはあまり向きません。また、金ボタンの変色の原因となることもあるため、収納する衣類や期間にあわせて上手に使い分けましょう。
クローゼットに最適な消臭アイテムの選び方
クローゼットの消臭には、衣類にニオイがつかない無香料タイプがオススメ。
それぞれのアイテムの特徴から、自分に合ったものを選びましょう。
クローゼットにオススメの消臭アイテムは大きく分けて2種類。消臭剤と脱臭剤です。
消臭剤
消臭剤はゲルやビーズに消臭成分を含ませたもの。化学反応を利用して、ニオイ物質をニオイのしない物質に変化させます。消臭成分が揮発するタイプのものは、空間全体に消臭成分が広がるため、クローゼット全体をしっかり消臭。リビングや寝室などの広い空間にもオススメです。
脱臭剤
脱臭剤は備長炭やゼオライトなど、細かい穴にニオイ物質を閉じ込めることで消臭するアイテムで、物理的に作用するため、さまざまなタイプのニオイ物質に対応。効果がなくなってきても見た目が変わらないため、使っていてニオイが気になるようになってきたら交換のタイミングです。ゼオライトは湿度を調節する働きがあり、雨の日の湿気を取り除いて乾燥した日に放出することで、ニオイ対策以外にも結露防止に役立ちます。
クローゼットのニオイ対策
日常的にニオイ対策をしていても、ニオイやその原因が少しずつ増えてしまうことがあります。
対策をしていてもクローゼットが臭くなってしまったときは、一度中身を取り出して、ニオイも汚れもリセットしましょう。
換気をする
クローゼットの扉を閉め切っていたり中に衣類がたくさん入っていると、クローゼットの中の空気が入れ替わり難くなってしまいます。
定期的に中の衣類を出して風を通したりサーキュレーターで風を当てたりして、しっかりと換気をしましょう。
窓の少ない部屋にクローゼットがある場合は、部屋自体に湿気やニオイがたまっていることも。サーキュレーターなどを活用して部屋とクローゼットの両方をしっかりと換気することが大切です。
お部屋の換気のポイントはこちらの記事からチェック
おすすめ商品
・空間のニオイ対策に・・・消臭ビーズ600g
・衣類のニオイ対策に・・除菌消臭ミスト300㎖
しっかりと換気をすることで、ニオイをとりつつ湿気もとってカビを防ぐことができます。
大切な衣類を長く着るためにも、定期的にクローゼットの中の空気を入れ替えるようにしましょう。
クローゼットの中を掃除する
クローゼットを長く使っていると、衣類から出たホコリが知らないうちにたまってしまいます。
ホコリがニオイの原因になったり衣類について汚れてしまうこともあるため、定期的に掃除をしましょう。
クローゼットの中の掃除の仕方
<衣服類を全て取り出す>
ホコリが残らないように、クローゼットの中の衣類をすべて外に出します。掃除中に衣類を風に当てておけば、衣類のニオイや湿気も取れて一石二鳥です。
<天井や壁、ポールについているほこりを落とし掃除機をかける>
天井や壁などにも細かいホコリがついていることがあるため、ホコリを落として目に見えるホコリを掃除機で吸い取ります。
<雑巾で水拭き、乾拭きをし、クローゼットの扉をしばらく開けておく>
掃除機で吸いきれなかったホコリは水拭きでふき取ります。そのままにしておくとクローゼットが傷んだりカビの原因となるため、乾拭きで水気をとった後にしっかり乾かしましょう。
<クローゼットの中をしっかり乾燥させる>
十分に乾燥させたら、出していた服を戻して完了。防虫剤が切れていれば補充して、虫やホコリを持ち込まないために衣類は軽く叩いてからしまうと良いでしょう。
ニオイを気にせずおしゃれを楽しみましょう
ハルの消臭剤は無香料でクローゼットの中で混ざったニオイもしっかり消臭。
さまざまな植物から抽出した消臭成分が、ニオイ物質と反応し、クローゼット全体をしっかり消臭します。
「除菌消臭ミスト」で衣類をしまう前にさっと消臭
除菌消臭ミストは消臭成分に加え除菌成分も配合。スーツやコートなど、頻繁に洗えない衣類にオススメです。
脱いだ衣類にさっと吹きかけ、ニオイや菌をその日のうちにリセットしましょう。
除菌消臭ミストを吹きかけ少し風を通してからしまうと、湿気も取れて、大切な衣類を長持ちさせることができます。
クローゼット全体の消臭に「エアソフィア・ハイパー 消臭ビーズ」
ハル・インダストリの消臭ビーズには揮発性の消臭成分が使われているため、空間全体に消臭成分が広がります。さまざまなニオイが混ざった複合臭もしっかり消臭。クローゼット以外にも、リビングや寝室にもオススメです。
クローゼットも、中の衣類も真無臭に。いつでも気持ちよく着られるように備えましょう。