インコは比較的いい匂いと言われることが多い生き物です。それでは、インコのニオイが気になる時はどういう時でしょうか。ニオイが発生する原因からニオイの対策を一挙に解説!
好みの香りにより人間の自律神経を整える目的で使われることもあるアロマも、実はインコにとっては危険なものかもしれません。
インコにとって過ごしやすい環境や空間を作るためのおすすめ消臭剤もご紹介します。
Contents
インコのニオイはいい匂い?
インコのニオイは体から出る脂が原因です。この脂がインコにはとても大事な役割をしています。どんな役割でしょうか。
インコは癒されるニオイ
インコのニオイは尾脂腺(びしせん)という箇所から分泌される脂のニオイです。
インコの全身から特有のニオイがするのは羽繕いのときに、尾脂腺の脂を羽や頭に塗るためです。インコにとって脂はとても大事で、羽に塗ることによって水をはじき雨などから体を守る大切な役割をしています。
ニオイの正体であり体を守る脂ですが、実際にはそこまでニオイを感じません。
インコのニオイは
- ナッツ系のニオイ
- 焼きあがったときのパンのニオイ
- 太陽のニオイ
- お日様にあたった干し草の香り
というような良いイメージで表現されることが多く、中にはほとんどニオイのしない個体もいるんですよ。
インコが臭う原因
普段ニオイが気にならないインコからニオイがしたら、不安になりますよね。どんなときにニオイがするのか確認していきましょう。
発情期
インコは生後6ヶ月くらいから発情すると言われています。年に2回程度、春から夏にかけてと秋口に発情することが多いようです。
発情期になるとホルモンの影響で体臭が強くなります。
ちなみに、発情を迎えても本来の恋をする相手がいないと人間や物に対して発情することがあるようです。人に発情した場合、人の爪をつついたり、頭に乗ってお尻をこすりつけたりするようなので、もしそんな経験があるなと思い当たるなら、インコに恋をされていたのかもしれませんね。
抱卵中・ひなを育てているメス
排卵前から抱卵中のメスは巣箱にこもりっきりになります。糞をまとめて出す(ため糞)は普段の糞より大きく、お腹にため込んでいた糞のためいつもよりも臭くなります。
また、ひなが生まれると巣箱の中にひなの糞がたまり、臭くなった巣箱のニオイが母鳥の体に移ることがあります。
これらは、生理現象のため原因を取り除くことは困難です。空間を消臭して、発生したニオイを抑えるようにしましょう。
水浴びの後
水浴びの後など首周りが濡れると、いつもよりニオイが強くなります。水浴び後も乾けばニオイは落ち着きつくので、乾くのを待ちましょう。
エサ
インコに限らず体臭は食べたものに影響されます。エサによっては食べていると体臭が強くなる傾向にあるため、栄養も考えながら調整してあげましょう。
病気の可能性
病気で体臭が臭くなるのではなく病気の症状で下痢や嘔吐したものが臭う可能性があります。
インコは比較的すぐに下痢になりやすいので、部屋の温度は適しているか、ストレスがないかなど飼育環境をしっかりしてあげることが大切です。
インコが黒くつやがあるフンなどをしたときは、病気の可能性があるため、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
掃除不足
ケージの隅や、おもちゃの細かい部分などにエサの食べ残しやフンなどが残ってニオイが発生することがあります。ケージ内を確認し、こまめに掃除をしましょう。
お手入不足
ペットとして飼っている鳥は、飼い主や家族による定期的なお手入れが必要です。
忙しいからとお手入れをサボってしまうと、ニオイや病気の原因になってしまうことも。
ペットの健康と快適な生活のためには、日常的なお手入れが大切です。
ニオイや異変を感じたら早めのケアや獣医に診てもらい、ペットの健康を守りましょう。
インコのニオイ対策
インコ自体のニオイが気にならなくてもニオイ対策は大切です。どのような対策ができるのか確認していきましょう。
発情期の対策
過度な保湿や脂肪分の多いエサを与えると発情過多の原因になります。
発情を抑制することも発情期のニオイを軽減する方法のひとつ。発情を抑えると発情期のニオイだけでなくインコの体への負担も軽減できるというメリットも。
さらに、発情を抑えることでため糞対策にもなります。
ケージの掃除
毎日、敷き紙(新聞紙など)を取り替えるようにしましょう。
また、月に1回はケージの大掃除をしてケージ内を清潔にすることをおすすめします。
ケージの金網や糞切網の汚れ、止まり木やおもちゃも月に1回丸洗いをして、できれば日光に当てて、日光消毒を行いましょう。
水浴び
インコは、水浴びを好みます。
水浴びは、体についた汚れや寄生虫を落とすことができます。インコによってためた水(水入れ)が好きなインコや、霧吹きや蛇口のシャワー(弱く水を出す)が好きなインコなどやり方はさまざまです。
中には、水浴びが苦手なインコもいますが、体臭が気になったら水浴びをさせて体を清潔にしましょう。
冬場は寒いからと言ってお湯を使うのは厳禁です。
熱いお湯で水浴びをするとインコの羽にある油分も流れ落ちてしまいます。羽にある油分を落としてしまうと、保温能力が落ちて体温低下の原因になるため水の温度には注意が必要です。
水の温度は10℃前後で水浴びを行いましょう。
部屋の消臭
部屋のニオイが気になるときは、窓を開けて換気をしましょう。
放鳥する際に、窓が開いていると飛び出てしまう危険性があります。放鳥前に窓が閉まっているか確認をしたり、インコをケージに入れてから換気するなど、窓の外へ飛び出ないようにして換気を行いましょう。
換気に加え、空気清浄機を使ったり、インコに害のない無臭の消臭剤を置くこともニオイ対策には有効です。
アロマは危険
インコがアロマを吸引して中毒症状が出たり、アロマが原因と疑われる死亡事故が発生しています。
アロマの何が直接の原因かは解明できなかったようですが、アロマが中毒死や呼吸不全を引き起こす可能性はあるようです。
アロマ以外でも香りがついているものはインコに影響を与える可能性があるため使用は控えるようにしましょう。
どうしてもアロマを使いたい場合は、インコがいない部屋で使用したり、使用頻度を減らすなど工夫が必要です。
快適な空間を作るために、消臭剤を利用しましょう
そこまでニオイが気にならないインコでも、生活していれば人もインコも少しずつニオイを発生させます。
ニオイが気になるときは、まずケージ内の掃除をしたり換気をしてニオイを取り除きましょう。
掃除や換気に加え、消臭剤を使うことで効率的にニオイ対策ができます。
消臭剤は、アロマや香り付きタイプのものではなく、無香料でインコがいても安心して使える消臭剤がおすすめ!
消臭ミストや消臭スプレーは噴霧したときの細かな水滴が空間に飛び散り、インコが吸い込んでしまう可能性があります。
インコがいる空間の消臭剤は置き型タイプの消臭剤がおすすめです。
ハルの消臭剤は植物由来の消臭成分を使用していてペットがいる空間にも安心して使えます。
また、香りを他のニオイで覆いかぶせる芳香剤(マスキング)とは違い、ニオイ分子を分解・消臭!
インコのいる空間以外でもご使用いただけます。
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