ニワトリの糞尿には、アンモニアや硫化水素などの悪臭成分が含まれています。
そのため、ニワトリを飼育していると、鶏舎や周辺から嫌なニオイが漂ってしまうことも・・・。
ニワトリのニオイ対策には、糞尿の早期掃除、換気、消臭剤の使用などの方法があります。
ニオイが気になる場合は、適切な対策をとることでニオイを軽減することができます。
今回は、ニワトリのニオイ対策について、消臭方法とオススメ消臭剤をご紹介。
Contents
ニワトリのニオイ対策は?
ニワトリのニオイ対策は、糞尿の掃除、換気、消臭剤の使用が基本です。
これらを組み合わせることで、嫌なニオイの発生を抑えることができます。
ニワトリを飼っていると、どうしても糞尿のニオイが気になります。
ニワトリのニオイ対策は、糞尿の対策をすることが重要です。
ニワトリの糞について
ニワトリの糞には、正常便と盲腸便,注意する便の三種類があります。
正常便と盲腸便は一般的に健康なニワトリの便です。
1.正常便
消化吸収後に直腸を通って排出されます。
正常な糞は、乳白色で棒状・少しうず巻き盛り上がった固形体をしていて、ニオイは少ない。
2.盲腸便
一部の便は消化した栄養をさらに絞りとろうとして直腸を逆流して盲腸に送られた後に排出されます。
盲腸便は臭く、茶褐色・糊状の糞便です。
病気ではないため心配することはありません。
3.注意する便
・下痢:水の飲みすぎ、消化能力の低下が原因 (夏場は水分を多くとるため水っぽくても問題ない)
・緑色:肝臓や栄養失調の可能性が高い
・黒色:消化機能に問題がある
・赤色:総排泄肛から出る血便
・心配な場合は動物病院に連れて行く
ニワトリ小屋を清潔に保つ
ニワトリの小屋を清潔に保つには、 糞尿をこまめに掃除することが大切 です。
ニワトリ小屋に糞尿が溜まると、アンモニアや硫化水素などの悪臭成分が放出され、ニオイが発生します。
また、定期的に床材やニワトリ小屋全体の掃除も行いましょう。
床材は、糞尿や汚れが溜まりやすいので、一週間に一回程度は取り替えることがオススメ。
ニワトリ小屋を清潔に保つことで、ニオイの発生を抑えることができます。
消臭剤を利用する
ニワトリ小屋に消臭剤を利用するのも効果的なニオイ対策です。
ニワトリに安全な消臭剤を選ぶには、以下のポイントに注意をしましょう。
・ニワトリに害のある成分が含まれていないものを選ぶ
・ニワトリがかじったり、食べたりしても安全なものを選ぶ
消臭剤を利用するだけでは、ニオイを完全に取り除くことはできません。
掃除や換気など、他の対策と組み合わせることで、より効果的にニオイを軽減させることができます。
ニワトリ小屋の換気をする
ニワトリ小屋は、 こまめに換気をして空気の流れを良くすることが大切です。
換気をすることで、ニオイ成分を外に追い出すことができます。
ニワトリ小屋の換気は、一日数回を目安に行いましょう。
換気扇や空気清浄機の併用もオススメです。
ニワトリの糞尿を推肥にする
ニワトリの糞尿は、推肥にして利用することができます。
推肥とは、有機物を微生物の働きによって分解・腐熟させたものです。
ニワトリの糞尿を推肥にすることで、これらの栄養素が土壌を豊かにし、植物の育成に役立ちます。
床材を発酵床にする
発酵床にすると、ニワトリの健康に良い、ニオイを抑えるなどのメリットがあります。
しかし、便利な床材ですが、注意する点もいくつかあります。
発酵床にするメリット
ニワトリの健康に良い
ニワトリにとって床材は大事なポイントです。
発酵床は、微生物(肉眼で見えない生物)と共存することで、強いニワトリに育ちます。
微生物は、ニワトリの糞尿やエサのカスを発酵させ栄養素に変えます。
また、微生物は、ニワトリの体内の免疫力を高める効果もあります。
エサや肥料になる
[エサとしての活用]
発酵床は、糞尿やエサのカスなどを混ぜ合わせ、微生物の力で発酵させた床材です。
発酵床には、肥料としての活用方法があります。
発酵床は、腐葉土・糠・わらなどでできているため、食べても大丈夫です。
[肥料としての活用]
鶏糞は、窒素・リン・カリウムなどの栄養素を豊富に含んでいるため、野菜や花などの肥料として利用することができます。
鶏糞を肥料として使う場合は、推肥化させてから使うと、さらに効果的です。
推肥化によって、鶏糞の中の雑菌や害虫を減らすことができます。
※好気性発酵:空気(酸素)のある状態で糞尿中の有機物を分解し、悪臭を軽減する(昔ながらの堆肥づくりはこの好気性発酵を利用したもの)
嫌気性発酵:空気(酸素)に触れない状態で有機物を分解する方法(メタン発酵)
糞のニオイの軽減になる
発酵床には、糞のニオイを軽減させる効果があります。
発酵によって、糞尿やエサのカスが分解されます。
アンモニアや硫化物などのニオイの原因となる物質も、発酵によって分解されます。
また、発酵床は、乾燥して粉末状になります。
ニワトリの糞には、盲腸便と呼ばれる、ニオイの強い糞があります。
盲腸便のニオイの原因は、アンモニアと硫黄化合物です。
発酵床は、盲腸便のニオイを軽減する効果もあります。
発酵によって、盲腸便に含まれるアンモニアや硫黄化合物などのニオイの原因となる物質が分解されるためです。
発酵床で注意する点
発酵床は、ニワトリの糞尿やエサのカスなどを混ぜ合わせ、微生物の力で発酵させた床材です。
発酵床は、ニワトリの健康や肥料として活用できる便利な床材ですが、注意点もあります。
風通しの良い鶏舎にする
発酵床の嫌気性発酵によって、メタンガスが発生します。
メタンガスは、無色で無臭ですが、酸欠の原因になるため、鶏舎は風通しの良い作りにする必要があります。
ガス抜き作業を定期的に行う
メタンガスを溜め込みすぎないように、定期的にガス抜き作業を行う必要があります。
ガス抜き作業は、発酵床を掘り返して、メタンガスを外に出す作業です。
ガス抜き作業を行う際は、ニワトリを別の場所に移して行うようにしましょう。
気になる消臭方法とオススメの消臭剤
ニワトリのニオイ対策には、消臭剤の活用がオススメ。
消臭剤には、さまざまな種類があるので、ニオイの種類や場所に合わせて選ぶとよいでしょう。
発酵床
腐葉土・米ぬか・わら・もみがらなどを混ぜ合わせた床材を使用すると鶏糞のニオイの軽減に役立ちます。
さらに、大きな糞を取り除くことでニオイ対策となります。
取り除いた鶏糞は、コンポストに入れて置き、後ほど肥料にも利用することができます。
重曹やクエン酸
重曹やクエン酸は、一般的に消臭効果が高いことで知られています。
ニワトリ小屋に、重曹水やクエン酸水をスプレーしたりすることで、ニオイを消すことができます
ニワトリに直接吹きかけないように十分注意をしましょう。
竹炭
竹炭は、活性炭の一種で、空気中の臭いの元となる物質を吸着する性質があります。
竹炭を置くことにより、ニオイを消すことができるのでオススメ。
消臭剤
消臭剤も、ニワトリのニオイを消すのに効果的。
ニワトリ小屋に、ニワトリに安全な消臭剤を置いたり、消臭剤をスプレーしたりすることで、ニオイを消すことができます。
消臭剤を使用する場合も、ニワトリが突いてしまわない場所に置く工夫をしたり、直接ニワトリに吹きかけないように十分注意しましょう、
ハルの消臭剤で、真無臭空間を体感!
ニワトリのニオイ対策には、発酵床や換気、消臭剤が有効です。
消臭剤には、粉末タイプやスプレータイプなどがあり、ニオイの種類や場所に合わせて選ぶのがオススメ。
消臭剤は、ニオイを完全に抑えることができないので、根本的な対策として、発酵床と換気の併用もしましょう。
ニワトリのニオイ対策で、オススメなのは、無香料の消臭剤です。
芳香剤は、ニオイをマスキングする効果がありますが、ニオイの原因物質を分解するわけではないため、根本的な対策にはなりません。
また、ニオイの種類によっては、香りが逆効果になることもあります。
ハル・インダストリの消臭剤は、植物由来の消臭成分を使用。ペットがいる空間にも安心して使えます。
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