市販の衣類消臭スプレーのなかには、除菌や消臭に優れているものがありますが、肌に触れるものに使うことから、「本当に安全なのかな…?」と心配に思っている方もいると思います。
今回は衣類消臭スプレーの危険性や、安全なものを選ぶためのポイントについて、詳しくご紹介します。
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消臭スプレーが体に悪いと言われる理由
お部屋の寝具や衣類に付いたニオイの消臭に効果的な衣類消臭スプレー。危険性がなく、無害なものとして考えている方もいるかもしれませんが、実は人への影響が全くないとは言い切れないのです。
体に悪いと言われている主な理由は、除菌成分と香料によるもの。それぞれどのような影響があるのでしょうか?
除菌成分の危険性への懸念
消臭スプレーには、除菌成分が含まれているものが多いですよね。除菌成分としては、アルコール(エタノール)のほかに、塩化ベンザルコニウムが使われることがあります。
塩化ベンザルコニウムは、「第四級アンモニウム塩」という化学物質の一種で、殺菌力の高さから、病院の消毒薬のほか、化粧品、脱臭剤などの製品に使われています。悪臭の元となる成分(細菌など)を取り除くことで、消臭効果が得られます。
衣類消臭スプレーで一般的に使用される第四級アンモニウム塩は、殺菌力の高さから消臭効果も期待できる一方で、人に対する毒性も高いと言われています。その強さは、誤飲してしまうと、嘔吐・下痢、筋肉の麻痺などの中毒症状を引き起こすほど。
また、除菌成分のなかには揮発性が優れているものもあります。散布したスプレーを浴びたり、ニオイを嗅いだりすることで、発疹やかゆみなどの症状が出てしまう可能性もあります。
消臭スプレーに含まれる除菌成分の危険性は全くないとは言いきれないのです。
香料由来の香害への懸念
香害(こうがい)という言葉を聞いたことはありますか?
これは柔軟剤や入浴剤、化粧品、芳香剤などの香りを含む化学物質によって、めまいや吐き気、思考力の低下などを引き起こす現象を指します。
ごくわずかの薬物や化学物質に反応してしまう「化学物質過敏症」の原因の一つとしても考えられており、なんからのきっかけにより、誰にでも発症する可能性があります。
消臭スプレーには香料が含まれているタイプもありますが、使ったあとの香りを強く感じたり、気分が悪くなったりする場合は、避けるようにしましょう。
また香水を使っているとよくある事例なのですが、香り付きの消臭スプレーを使っているうちに慣れてしまい、その香りを感じなくなって使用量がどんどん増えてしまうことがあります。周りの方はその香りを強く感じることがあるので注意が必要です。
ハル・インダストリの衣類消臭スプレーの安全性
消臭スプレーの危険性を解説してきましたが、当社の衣類消臭スプレー(除菌消臭ミスト)の安全性が気になる方も多いと思います。
ハル・インダストリの衣類消臭スプレーは消臭成分、除菌成分どちらも安全性の高いものを使っています。それぞれの特性について詳しくご紹介します。
衣類消臭スプレーの成分は基本的に無害
衣類消臭スプレーの消臭成分には、100%植物由来のものを使用しています。
マツ・ヒノキ・スギなど針葉樹系の10数種類のエキスを抽出し、ブレンド。植物由来のエキスは、気になるニオイの元となる物質を中和・分解することで、消臭効果を発揮しています。
消臭成分は、自然界の摂理に基づいて作用するため、人体への影響も心配ありません。
また除菌成分も安全性の高い成分が使われています。
安全性試験の実施
衣類消臭スプレーは、食品加工工場でも使われているほど、人体への影響がなく、安全性の高い製品です。これは安全性を調べる試験結果からも読みとれます。
当社の衣類消臭スプレーに実施した安全性試験は以下のとおりです。
試験名 | 試験内容 |
急性経口毒性試験 | 試験物質を餌に混ぜたり、器具を用いたりして胃へ直接投与する試験。試験物質の毒性について、質的・量的な特性を解明する |
急性吸入毒性試験 | 呼吸運動によって肺に取り込まれた被験物質により発現する有害作用について、呼吸器系への直接的障害、及び肺から吸収されて生じる全身的な障害を解析 |
皮膚一次刺激性試験 | 試験動物の皮膚に軽微な傷をつけ、そこに試験物質を貼り付け、試験物質が試験動物の皮膚に対する皮膚反応の有無を確認する試験 |
眼刺激性試験 | ヒトが被験物質を粘膜に適用、あるいは誤って眼に入れた場合に生じる結膜、虹彩及び角膜に対する傷害を予測するための試験 |
試験内容は異なりますが、いずれも誤って摂取してしまった場合、人体への毒性がどの程度あるのかを調べるものです。
上記の試験内容の結果がこちらです。
除菌消臭ミスト | 結果 |
急性経口毒性試験 | LD50値 5,000ml/kgを超える |
急性吸入毒性試験 | LC50値 5,100mg/m^3を上回る |
眼刺激性試験 | 無刺激物 |
眼刺激性試験 | 無刺激性 |
急性経口毒性試験ではLD50値が5,000mg/kgを超え、急性吸入毒性試験ではLC50値が5100㎎/m^3を上回ります。
LD50値とLC50値はともに薬品などの危険性を分類する指標になる数値で、この毒性試験の結果は、除菌消臭ミストが危険性の分類に該当しない、安全性が高い物質であることを示しています。
また、身近なものでは、食塩の経口毒性のLD50値が3000㎎/㎏と言われており、ハル・インダストリの除菌消臭ミストはそれと比較しても安全性が高いことがわかります。
安全な消臭スプレーの選び方
消臭スプレーを選ぶときは、どのような点に気をつけたらよいのでしょうか?選び方のポイントは、「安全性試験の公表」と「無香料・無香性タイプ」の二点です。
安全性試験の公表がある消臭スプレーを選ぶ
消臭スプレーが安全なものかどうかを判断するポイントとして、安全性試験の結果が公表されているか、が挙げられます。
消臭スプレーのように、成分の安全性は見た目では判断できません。試験結果から人への影響がどの程度あるのか、一つの指標として捉えることができます。
無香料・無香性の消臭スプレーを選ぶ
香料が配合されていない無香料タイプのものや、香りを感じにくい無香性タイプのものを選びましょう。
無香料タイプの場合、香料が入っていなくても、アルコールや精油など原料由来のニオイが強い製品があり、原料の独特のニオイを抑えるための成分を配合していることもあります。こういった製品でも香料は含んでいないので「無香料」と記載されていることが多いです。
犬や猫などは、人間よりも嗅覚が優れています。そのため、ペットがいるご家庭ではニオイが強い消臭スプレーを使うのは避け、無香料のものを選ぶと安心です。
【まとめ】安全性が確認されている消臭スプレーを使おう
今回は、消臭スプレーによる人への影響について紹介しました。
消臭スプレーそのものが体に悪いわけではなく、含まれている成分によって、体が反応してしまうこともあるため、なるべく安全性が高くご自身・ご家族との相性が良い衣類消臭スプレーを選ぶのがおすすめです。
当社の除菌消臭ミストに含まれている成分は、100%植物由来の消臭成分と、安全性試験をクリアした除菌成分を採用しています。無香料・無香性なので、ペットがいるご家庭はもちろん、香りに敏感な方も安心して使うことができます。