JR東静岡駅から徒歩3分。コンサートやスポーツイベント、大規模コンベンションなど、あらゆる文化の創造や人々の交流の場として親しまれているグランシップさま。巨大な船をイメージして造られた外観も特徴的です。
今回は、施設管理のご担当者さまに、複合文化施設におけるニオイの課題や、弊社製品をどのように導入してくださっているのか、また今後期待することなどについてお伺いしてきました。
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話し手
グランシップ(公財)静岡県文化財団
貸館事業課 施設管理グループ
テクニカルマネージャー 望月 公夫さま
インタビュアー
株式会社ハル・インダストリ
松浦 仁音
石神 佑真
グランシップさまがどのような施設なのか、あらためて教えてください。
望月:グランシップは、「文化創造と交流の拠点」として、1999年に開館した県立の複合文化施設です。
最大約4,600名を収容できる大ホール、格調高い劇場空間の中ホールでは、コンサートやミュージカル、演劇、伝統芸能、バレエ、ダンス競技、スポーツイベントなど、あらゆる文化やエンターテイメントの発信が可能です。国際コンベンションの場としても活用いただいています。
ほかにも、会議や交流を目的にしたホールも兼ね備え、研修会場や会議室として幅広いお客さまにご利用いただいています。
複合文化施設ならではのニオイの課題と快適性の追求
ニオイに関してどのような課題を抱えていましたか?
望月:さきほどお伝えしたとおり、当施設はあらゆる文化やエンターテイメントに対応する施設です。出演される方の舞台裏を支えるのも私たちの役目ですから、地下には練習場とリハーサル室、1階には楽屋を完備し、出演者の方々をサポートしています。
ただ、プライバシーや防音の面、また地階ということもあり、場所によってはニオイがこもりやすいという欠点があります。
練習すれば汗をかきますし、出演者が大勢いらっしゃればそれだけニオイのリスクは高まります。特に異なる団体が並行してご利用される場合は、何らかのニオイ対策が欠かせません。
また、楽屋は休息する場所でもありますから、少しのニオイがストレスになってしまうことがあります。
午前と午後でご利用者が替わるときなどは、どうしても前の方のニオイが残ってしまいがち。実際にニオイが気になるというクレームをいただいたこともあります。
空調を工夫したり市販の消臭剤で対応したりしていましたが、思うような効果は得られませんでした。不特定多数の方が利用する個室のある施設では、こうした悩みを持っているところは多いのではないかと思います。
グランシップさまからお問い合わせをいただいてお付き合いが始まりましたが、弊社を知ってくださったきっかけは?
望月:ハル・インダストリさんはTVコマーシャルを通じて知っていました。街中の江川町の交差点にある大きな看板も目立ちますね。また、静岡市役所に設置されている「消臭・除菌ミストシャワー」のインパクトもありました。
静岡市に本社を置く会社ということもあり、顔を合わせて話ができる点もポイントでした。ニオイのプロから直接ご提案を受けられる利点は大きいと思います。
利用者アンケートでも効果を実感!無臭であることの大切さ
ハル・インダストリの決め手はどんな点でしたでしょうか?
望月:やはり圧倒的な「消臭力」です。当施設ではご利用者さまにアンケートをとっていますが、実際、御社の製品を使い始めてからニオイに関するご指摘をいただくことがほとんどありません。これは大きな成果です。
アミューズメント施設や介護施設など広い空間で効果を発揮しているというのも、なるほどいう実感ですね。
そして、“無臭”という点も大きいです。ニオイにニオイをかぶせるのは根本解決になりませんし、誰にとってもいいニオイというものはありませんから。ニオイのストレスがパフォーマンスに影響することだけはあってはならないと思っています。
また、寿命も長く、1ヶ月に1回程度の交換で利用できる手軽さもいいですね。清掃員の手間が少なく、ランニングコストを抑えて利用できる点が、長く使い続けられる秘訣になっています。
具体的にどのように使われていますか?
望月:リハーサル室と、練習室の4部屋、楽屋の5部屋に消臭ビーズを設置しています。また、空間消臭装置「エアソフィアSD」を局所的に使っていますが、これはスピーディに消臭したいときに重宝しますね。
リハーサル室は中扉と外扉のあいだに空調がないため、御社の製品だけでニオイ対策をしていますが、ニオイが気になることがなくなりましたよ。
消臭・除菌ミストシャワー「HAL・SHOWER」の可能性
今後、ハル・インダストリに期待することはありますか?
望月:御社の製品のひとつである、消臭と除菌ができるミストシャワー「HAL・SHOWER」に可能性を感じています。新型コロナウイルスの不活化試験で効果があると実証されてからは、ますます期待する部分が大きいです。
これは舞台裏というより、来場者向けに活用できるといいなと感じています。コロナ禍を経て、不特定多数の人が集まる場所での価値は非常に高いと思います。
松浦:ありがとうございます。HAL・SHOWERは、県内では新静岡セノバさまや静岡市役所、県外では横浜ランドマークさまや丸の内ビルディングさまなどご活用いただいています。
望月:ただ利用するにあたり、数秒間立ち止まってミストの噴霧を受けるという点が、当施設ではあまり現実的ではありません。お客さまの来場タイミングが重なること多いため、立ち止まると渋滞が起きてしまいます。
そのため理想は、“立ち止まらずに消臭と除菌ができる”こと。たとえば、歩きながら噴霧を受けて同様の効果を得られる装置にアップグレードされるといいなと思います。
松浦:たしかに…足を止めずに消臭・除菌ができれば、もっと活用できるシーンが増えそうです。今後の製品開発の参考にさせていただきます。本日はありがとうございました。
担当者の声
静岡市のランドマーク的な存在であるグランシップさま。2年にわたりお付き合いいただき、かつご評価いただけていることは、同じ市に本社を置く弊社としても嬉しい限りです。
特に、さまざまな方が出演の準備や休息のためにご利用する楽屋は、少しのニオイがストレスになってしまうことがあるということを、あらためて教えていただきました。
プライバシーや建物の性質上、窓を開けての換気がしづらい環境では、ニオイは軽視できない問題です。これからも、演者の方がリラックスして過ごせる空間づくりのお手伝いをさせていただけたらと思います。