平成元年に訪問介護サービスをスタートし、以来30余年にわたり地域に根ざした福祉サービスを提供するウェルビーイングさま。現在はグループホームや有料老人ホームなどを中心に、県内東部で25事業所を展開されています。
今回は、介護分野ならではのニオイの課題や、弊社製品の決め手になった部分などについて詳しくお話を伺ってきました。
話し手
株式会社ウェルビーイング 株式会社在宅支援センターふれあい | 静岡県沼津市大岡(本社)
経営企画管理部 人事・人材開発課 課長
杉本 渉さま
経営企画部 経営企画管理課 広報担当
落合 奈緒さま
インタビュアー
株式会社ハル・インダストリ 清水 優佑
ウェルビーイング(ふれあいグループ)さまの事業について、あらためてお聞かせください。
杉本:グループホームや有料老人ホーム、デイサービスや小規模多機能ホームなどの福祉サービス施設を運営しています。2000年に開設した当グループ第一号のグループホームは、沼津市第一号にもなりました。
すべての施設で大切にしていることは、介護というよりご支援をするということ。最期のときまで穏やかに心地よく暮らしていただくためのご支援をしています。
とくに入所型の施設に関しては、世間一般的に「施設に入ってしまった」という感覚がまだまだあるように感じています。しかし本来、介護施設は暮らしの延長線上にあるものです。日々のサービスを通じて、介護施設が当たり前の選択肢のひとつになるよう働きかけていくことも、長きにわたり福祉サービスを手がける私たちの使命だと考えています。
落合:ご自宅で過ごしたい方にはデイサービスやホームヘルパーサービスを、24時間・365日ケアが必要な方にはグループホームや有料老人ホームをご活用いただくなど、その方にとって最善のサービスを選んでいただけたら嬉しいです。
プライベートでも弊社の商品を使ってくださっていると聞いておりますが、いつぐらいからでしょうか?
杉本:かれこれ3〜4年愛用していますから、お仕事でお付き合いする前からになりますね。車に消臭ビーズを置き、服などに除菌消臭ミストを使わせてもらっています。
さまざまな商品を試しましたが、消臭力と持続力が群を抜いていました。効果を実感してからはずっとリピートしています。だから、御社の営業の方から施設にお電話いただいたときは、ご縁を感じましたね。
ニオイは施設の第一印象を決める、だから妥協できない
ウェルビーイングさまが抱えていた課題をお聞かせください。
杉本:人が暮らす場所には、必ず「生活のニオイ」というものがあります。施設は規模の大きなコミュニティですから、家庭よりもニオイが生まれやすく気になりやすいという特徴があります。ニオイの無臭化は、恒常的な課題のひとつでした。
とくに外から来たお客様はニオイに敏感です。中で働いていると慣れてしまうニオイにもセンシティブに反応します。施設の第一印象は、ニオイで決まると言っても過言ではありません。
落合:嗅覚は五感のなかで最も本能的な感覚といわれているため、印象に残りやすく、かつストレスにもなりやすいのだと思います。だからこそ、妥協できません。
杉本:また、介護施設はセキュリティの観点から、二オイがこもりやすい性質をもっています。たとえば、ご利用者さまの落下や徘徊を防ぐため、窓を大きく開けての換気がしづらかったり、玄関を二重扉にするなどの対策が必要だったり。ニオイが停滞しやすい環境が生まれやすいんです。
落合:さらにウェルビーイングでは、その方にとって落ちつく居場所をつくっていただくために、家財や衣類を持ち込んでいただいています。嫌なニオイというわけではないのですが、家財や衣類にはご家庭ごとのニオイがついているもの。色々なニオイが集まってきやすいという側面もあるのです。
清水:なるほど。介護施設ならではのセキュリティやサービスの特徴が、ニオイをつくる要因になっていたりするんですね。
消臭ビーズは、さりげなく大きな仕事をする名脇役
ハル・インダストリの決め手はどんな点でしたでしょうか?
杉本:一番の決め手は、やはり「消臭力」です。プライベートで使用して効果は実感していましたが、施設という広い空間ではどうなのかな?と思っていたところ、抜群でした。
また、誰にとっても良い香りというのはなかなか存在しませんから、「無臭」というのもぴったりです。
落合:「置きやすさ」も決め手でした。消臭ビーズは、据置タイプ、壁掛タイプ、消臭装置を使わせていただいていますが、いずれもコンパクトなので幅をとりません。据置タイプと壁掛タイプは電源不要なので、場所を選ばず設置できるところもいいですね。
また、メンテナンスはビーズを詰め替えるだけでOKという点も大きかったです。ビーズが小さくなるのが詰め替えのサインなので、ひと目で詰め替え時が分かります。また、ビーズなので詰め替え作業もラクチンです。こうした「管理のしやすさ」は、職員にとって大きなメリットになっています。
杉本:「清潔感のあるデザイン」もいいですね。どんな場所にもしっくりと馴染みます。そして、「使い続けられる価格」であることもポイントでした。どんなに良い製品でもコスト面で折り合わなかったら、やはり導入できなかったと思います。
ハル・インダストリさんの製品は、さりげなく大きな仕事をする名脇役です。いまやウェルビーイングにとって欠かせない存在になっています。
ありがとうございます。具体的にどのように使われていますか?
杉本:25事業所のうちの約半数の事業所に導入しています。設置場所は、玄関、受付、エレベータの中、エレベータを出たところ、洗面所、応接室、事務室、居室などです。
落合:外から来られた方がニオイを感じる最初の一歩となるところと、密閉空間になりやすいところには必ず設置するようにしています。実際、お客様から「こちらの施設はニオイがなくていいですね」とおっしゃっていただくことが増えました。
“ハル・インダストリのマークがあれば安心”という概念を世の中へ
ご一緒するなかで印象的だったことがあったら教えてください。
杉本:当社の課題を解決するために、試作品を作ってきてくださったことがとても印象に残っています。
より即効性のある製品があると嬉しいとお伝えしたところ、容器にファンを付けたらどうかという話になり、次にお会いしたとき、早速試作品を持ってきてくれたのです。
最初の試作品は木製タイプで、大きさや使い勝手に改良の余地がありましたが、真摯に向き合ってくれていることがよく分かりました。このとき、ずっとお付き合いできるメーカーさんだな、と思ったのを覚えています。
その後も何回か試作を繰り返していただき誕生したのが、現在玄関で使っているタイプのものです。見た目は通常のものとほぼ同じですが、フタの裏に小さなファンが取り付けられています。即効性はもちろん、電池で動くためポータブル性にも優れていて、素晴らしいですね。
清水:こちらこそありがとうございます。ファン付きの容器は、ウェルビーイングさまとのやりとりをきっかけにして製品化に至りました。通常の3倍の効果を発揮するため、弊社でも推している製品のひとつです。
今後、ハル・インダストリに期待することはありますか?
杉本:朝の情報番組でハル・インダストリさんのCMを拝見していますが、今後もどんどんメディアに露出していってほしいなと思っています。
それによって期待するのは、セキュリティ会社のシールのように、“ハル・インダストリのマークがあれば安心”という概念が皆に備わることです。そうなれば、使っている事業者はお客様により安心感をご提供できるようになりますから。
100%植物性由来で安心して使えることや、新型コロナウイルス対策としても優れていることも踏まえ、ハル・インダストリさんの製品は生活と密着する介護業界との相性が抜群です。
介護施設におけるニオイ解消や除菌のベストパートナーとして、これからも色々とプロデュースしていただきたいと思っています。
担当者の声
介護事業の先陣を切って大きく展開されているウェルビーイングさま。「最後まで自分らしい生活ができるように」という人のあたたかさを体現している社風が、今回の短い取材でも感じられたのが印象的でした。
できる限り慣れ親しんだ家と同じような生活ができるよう、「ご自宅で使っていた家具を持ち込んでいただく」というお話を聞いたときは、感動して少しウルっときてしまったぐらいです。
消臭剤ができることは本当に小さな要素ではあると思いますが、今後も数ある気遣いのひとつとして、弊社がお役に立てる分野で、杉本さんや落合さんたちと一緒に「快適な住環境」を築いていけたらと考えております。